子供のころ
私はすごく傲慢な子供だったと思う。
親と同じ。
人を見下している。
だって、学会が一番偉いから。
学会に入っていない人はダメだから。
小学校が100周年記念式典をしたとき、全校児童の前で、神様のお祈りする人、神主さん?宮司さん?が白い旗みたいなものをはらって、何かしてくれていた。
それを私は、どうしたかは覚えてないけど、すごくバカにした態度をとった。
だって、親が、
他の宗教は邪宗で誰も救えない。
意味がない。
金儲けだ。
くだらない。
気持ち悪い。
って言ってたから。
白い旗をふる人も私より下なんだと思った。
バカバカしいって。
くだらないって。
無意味なのにって。
最高の宗教を知らないなんてダメな人って。
そしたら、先生にすごく怒られた。
でも
怒られた意味が
わからなかった。
だって、邪宗なんだよ?
しょうじょうぶっきょうだからレベルが低いんだよ。
って。
なんで、とか、どうして?とか疑問に思うことも、相手の考えを気にすることもない。
なに言ってるのって突っぱねるだけ。
先生が怒る意味もわからなかった。
自分は正しいって信じてた。
だから、わからなかった。
でも今ならわかる。
きっと私が母に意見しても届かないのはこれなんだ。
伝わらない。
絶対の信心。
他の意見なんて関係ないし、聞こえない。
話し合うことなんて、出来ないんだよ。
理解してもらうことなんて、出来ないんだよ。
相手が傷ついているなんて、思わないんだ。
わからないやつには、傷つけていいんだ。
はしゃくしないといけないから。
子供は素直だし、親の価値観がそのまま伝わる。
人に対する尊敬や優しさ、思いやり。
どうして世界平和や自他共の幸福を願う団体が、自分と違う人を見下して差別して攻撃するんだろう。
邪宗だから仕方ないって、不幸を嘲笑うんだろう。
人間として、どうかと思う。